2016年7月28日(木)
仙台にて集合。この時期の仙台駅はとても華やかで夏らしさを感じます。
仙台駅からレンタカーに乗り、宮城県石巻市の仮設住宅へ。
2日間、仮設住宅と復興住宅にて収納作業を行います。
≪今回の参加メンバー≫
・徳本里栄(北海道) ・小池一夫(静岡県) ・鈴木奈保子(東京都) ・宇佐美良枝(神奈川県) ・堀中里香(栃木県 ) ・石原みどり(東京都 ) ・山口 麻里(兵庫県 )
石巻市内に到着し、昼食をとりながらの打ち合わせです。暑さに負けないように全員、豪華セットをしっかりと完食です!
ごちそうさまでした!
やっぺす様は、「整理収納アドバイザーとはなにか」「どういったボランティアをするのか」。一軒一軒説明しながら回って下さり、活動の趣旨を理解してくださり、収納作業のご希望者を集ってくださいました。
『やっぺす石巻』の皆さまは本当に地元の方のために尽力されています。 自らのご自宅が被災に遭われ、今もなお仮設住宅で暮らされながら、地元の方とのコミュニケーションを非常に大切にされ、日々1件1件まわられています。 本当に頭が下がる思いです。
さーて!
タオルを首に巻いて準備OK!
暑さに負けることなく、収納作業に努めてきます!
▼before
脚の具合がよろしくなく、杖をついての生活の畠山さん、衣類の収納にお困りでした。
▼after
狭い仮設住宅での暮らしは、たった1歩のスペースが出来るだけでも歩行がスムーズになります。
衣類やバッグを、季節や種類、使用頻度で分け、押入れとハンガーラックを活用し、出来るだけ歩行の邪魔にならないように収納を整えました。
Hさんは、きれいになったお部屋を見て、サッパリした~~ぁ!と大変喜んでくださいました(^-^)
▼押し入れ①before
普段使用しているモノはなく、モノの保管場所として使用されておられました。
『何を入れたのか覚えてない・・・』
そんな状態でしたので、一つ々取り出し整理していきました。
すべて出して1つ1つ確認していきます。
▼押し入れ①after
どこに何が入っているのかが一目でわかるように、ラベリングは必須アイテムです。
不要なモノの大半はお近くのリサイクルショップへ持ち込むことにし、お孫さんに譲るモノ、処分するモノなど、目的を明確にしてそれぞれに合わせた場所へ移動しました。
奥さまの思い出の品や「 新しいおうちセット」は『新居に引っ越したら使う品』としてまとめました。この箪笥も『新居に引っ越したら使う品』です。天袋のモノも、新しい家では使いたい調理器具類やご主人の趣味の皮加工に必要な材料です。
新しいおうちはいつ手に入るかまだ決まっていませんが、『未来のモノ』としてわけるとき、奥様はとてもうれしそうでした。きっと未来を楽しみに前向きな思いになられたのだと感じました。
ディズニーセット「去年は忙し過ぎていけなかったけど、今年は絶対にいく!」と決意され、また1つ、楽しみを見つける機会となったようです♪
▼押し入れ②before
こちらの押し入れも同じく、
適当に詰めこんでしまったモノばかりで、中に何があるか不明・・・とことでした。
▼押し入れ②after
ご使用者の身長に合わせて、ディリーで使用するバスタオルやハンドタオル類、布団類は中段に、下段には廊下に出しっぱなしだった冬用ストーブ類など、オフシーズンのモノを入れました。
モノを見直しただけでこんなに空間が出来ました◎
*洋室の収納庫、キッチン、洗面所の収納は翌日につづく。
「やっぺす石巻」スタッフの方がご案内くださいました。
お疲れにもかかわらず、夕方までご引率いただきましてありがとうございました。
6.9M・・・この柱の高さが当時の津波の高さです。
このひまわりは、東日本大震災の津波によりどこからか流されて来た種が流れ着き、津波にも塩害にも負けず開花したもので「ど根性ひまわり」と命名されたそうです。
前回の4月も来ましたが、来るたびに街の景色が変わっています。
復興が進むと同時に地元の方々の切ないさも聞こえてくるようです。
初日は2件の収納作業を行いました。石巻に来てまたたくさんの勇気と力をいただいています。
私たちチームも一丸となり、少しでもお役にたてるようにと、力が入りました!
石巻での宿泊時はすっかり定番となりました「わきあいあい」さんでの夕食です。
庶民的に味わえるけど、珍しい変わりメニューが多くて、美味い&安いところも、私たちがお気に入りの理由です♪^^
▼洋室収納after
ご主人のモノは男同士で(笑)
半透明のケースで中身も見やすく管理しやすくなりました。
▼キッチンbefore
床置きが多く、シンク周辺も雑多になっていて、作業台が使用できなくなっていました。
用途ごとのグループの分けて入れ替えを行いました。
▼キッチンafter
床置きを無くなるだけで気持ちがゆとり感が出来ます。
袋のままのモノはすべて出します。
ビニール袋やスティックコーヒー類などの小物は、牛乳パックの空き箱などを使って収納し、名前を書きます。汚れたら使い捨て。新しい牛乳パックと入れ替えるだけでOKです!
カゴはグルーピングでのまとめ収納に活かしてスッキリとしました。
幅広の水切りかごが不安定だったので、飛び出した部分はシンクに突っ張り棒を配置して安定させました。ストレスも軽減できたと思います。
▼洗面所収納before
▼洗面所収納after
引き出しの中で平積みになっていたモノを、用途ごとに分類して、紙袋や空き箱を使ってタテ収納し、上から見て何が入っているかわかる状態にしました。
最後はしっかりとラベリングです。
Kさんのお住まいは「みなし仮設住宅」です。
部屋の広さやご家族の人数から考えるとモノは多いかもしれませんが、ご実家にもKさんの荷物が半分あるということでトータルではもっと多い量だったのかもしれません。
しかし、リサイクルショップに売りに行く!ということで、次々とモノを手放されていました。
5年間の仮住まい、Kさんのお仕事の立場、個人的な思いからも、ストレスによる買い物やモノの溜め込に繋がっておられたようです。
その後、Kさんのお住まいには「良い風」が通り、「良いお話」も入ってきたようです。片付けの大切さを感じていただけたようです♪
2日間お疲れさまでした。ありがとうございました!
キッチンカウンター、リビング書類のご相談をいただきました。
作業はありませんが、お話が出来ただけでも嬉しかったです!^^
ありがとうございました。
▼before
ご家族の入院が必要な時に必要なモノがすぐ用意出来るようにしてほしいとの事でした。
表に出ているモノが多く、足もとが危険になり不自由とのことでした。収納を見せていただくと、余裕はあるけど上手く使えていませんでした・・。もったいない(><)
高く積み重ねすぎると取り出しも大変です。
そこで、Oさんの使い勝手に合わせて収納ケースを入れ直しました。
▼after
収納庫もスッキリ!足もともスッキリ!
Oさんに大変喜んでいただけました♪
タオルケット、バスタオル、洗面器、ハンドソープなどがバラバラになっていたのでひとつのケースにまとめました。
同じ住民のお友だちも一緒にお手伝いいただき、不要なモノの行き先も考えて下さいました。
こちらのお友だちはOさんのことを普段から気にかけられていて、協力しあっているのが伺えました。お互いを思いやるお二人のそばで、私たちは心が温かくなりました。
私たちこそありがとうございました。
▼before
ご要望は、押入れの夏冬布団の入れ替えと、圧縮袋にコンパクトにまとめて欲しい。ハンカチ、タオルの引き出しを使いやすくしてほしい。とのことでした。
比較的キレイでしたが、さらに使いやすく収納していきます。
▼after
布団の入れ替えと、圧縮袋の作業は、「ひとりじゃ出来ないから助かりました!こんなにスッキリしましたもの~。」と、大きい布団の入れ替えが出来たことを大変喜んで下さいました。
ハンカチ、タオルは牛乳パックで仕切りを作り立てて収納です。
仕切りの作り方と衣類のたたみ方も教えて、Kさんは「スッキリした〜。後でたたみ方を直そう!」と意欲的になって下さいました^^
▼before
▼after
お部屋だけでなく、気持ちの整理も出来たような気がします。
仕分けの大事さや決断の必要性はお片づけだけでなく、日頃の生活でも活きてくるものだと思いました。
暑い中での作業でしたので、皆さんお疲れになった事と思います。本当にありがとうございました。
と、逆にお気遣いをいただきまして大変恐縮です。こちらこそありがとうございました!
震災から5年以上が経ちます。住宅事情も状況も異なり、それぞれ抱える問題も異なってきました。被害に遭われた方々は少しずつ新たな一歩を踏み出そうとしています。
充分でない住宅事情に対して、整理収納を活かし、空間の確保が住まう方の笑顔に繋がってくれています。私たちのお手伝いが未来に向けて立ち上がろうとしている方の一歩になればうれしい限りです。
震災時の貴重なお話を聴かせていただいたり、作業を通して東北の方と直に触れ合う機会をいただき、本当に感謝しております。
特定非営利活動法人 石巻復興支援ネットワーク(やっぺす) 様、暑い中2日ずっとお付き合いいただき、また石巻市内のご案内までいただきまして本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。
≪今回の参加メンバー≫
・徳本里栄(北海道) ・小池一夫(静岡県) ・鈴木奈保子(東京都) ・宇佐美良枝(神奈川県) ・堀中里香(栃木県 ) ・石原みどり(東京都 ) ・山口 麻里(兵庫県 )
被災地から離れて生活していると、復興への意識が薄れてしまいがちですが、仮設住宅の暮らしをされている方は現在もまだ5万人以上います。それでも一生懸命前を向かれています。
毎回思うことですが、東北の方々はあたたかくて明るくて楽しい人が多いですね。はじめてお会いしたということをすっかり忘れてしまいます^^
遊びでもいいじゃない?観光でもいいじゃない?今年の紅葉は東北にぷら~っと。
そんな応援の仕方もあると思います。